イチから作るPowerMac9600

第三章

SCSI 増設

 

9600/233に、MOドライブやSCSIカードを取付けようと思いつつ、中々、手を付けなかったのは、元来の怠け癖が幸いし?、延々と延ばしていましたが、やっと、重いお尻を上げ、増設する事にしました。

2000年10月10日

 

手始めに、内部に手を入れる前にやっておく事があります。

  1. 電源が入っている時は、電源を落として(切って)、システム終了させておきます。注意01
  2. Mac本体の各外部ポートに付けている、すべてのコード類(ACコード、SCSIコード、ADB、モデム等)を、外しておく。
  3. Mac本体を横に寝かせ、側板(内部にアクセスする為の開閉が出来るパネル)側を上にします。
  4. 側板を外すボタンを押して、側板を外します。注意02
  5. 静電気防止の為に、もう一度、外したACコードをつなぎ(アース線が有ればつないでおく)、身体や衣服に帯電した静電気を逃がす為に、電源部の金属部分に指先を触れ、静電気を逃がす。注意03
  6. 静電気を逃がしたら、ACコードは抜いておく。

以上の事は、増設や交換をする時の、大事な、基本作業です。壊してしまっても、誰も保証してくれません。


 

SCSIカード編

SCSIカードも色々ありますが、今回は、手持ちのCentury製 Ultra SCSI Card CSAP820UV/MACを取付けます。他のSCSIカードには、SCSI-2(FAST SCSI)、Ultra Wide SCSI、Ultra 2 Wide SCSI、Ultra 160 SCSIなんてモノもあり、最近流行りの、Ultra ATA(33/66/100)などもあります。
Ultra ATA(33/66/100)は、SCSI機器では無いので、SCSI周辺機器を、接続しない様に。

Ultra ATA(主に現行品のG3&4搭載機種)は、パフォーマなどで使われていたIDE(E-IDE)規格の上位互換種で、SCSIの様に、最大接続数が7〜15台も接続が出来ず、最大、4台までと制限されています。Ultra ATAとSCSIとは、互換性がまったく無く、ただ、変換カードを使えば、使用が出来る、HDDセットなんてモノもあります。また、CD-ROMなどに使われているATAPIは、IDE規格に含まれる形式で、HDD以外の機種を使う時の、規格と聞いています。

ショップの店員さんから聞いた話しですが、6スロットもある9600のPCIスロットの、上から3ッ目までと、4ッ目から6ッ目までとは、動作速度が違うらしいです。ですから、速度を重視するカード(常用するモノ?!)などは、上から3ッ目までに差して使った方が良いと、聞きました。

SCSIカードもUltra ATAカードも、そのカードが持つ、最大転送速度より遅い機種を混在させると、遅い機種に足を引っ張られ、転送速度が低下しますので、気を付けてください。

 

 

取付け手順

 

  1. カードを動作させる為の、ユーティリティーソフトを予め、インストールして置くか、取付け後でも構わないかは、それぞれのカードによって違うので、取扱い説明書を、よく読んでおく事。その際、内容物の数も、要確認の事。
  2. 本体側の、ネジ(@)で止めている、PCIスロットのアクセスカバーを取る。ネジは後で使うので、無くさない様に。注意04
  3. SCSIカード(A)を、そっと、PCIスロットの溝に合わせ、カードの上側両端に指を添えて押す。少しづつ、片方、片方に力を入れて(こじる様に入れる)行く。注意05
  4. ある程度、刺さったと思ったら、両端に力を入れて押す。注意06
  5. 完全に刺さったのを確認したら、アクセスカバーをネジで止めてから、本体を閉じる。
  6. 前出のユーティリティーソフトの、各種設定があるので、Macを起動させて、作業を行う。注意07

 

 

注意01

使用時間にもよりますが、電源切断(システム終了)後、内部装置の温度が、ある程度、下がるまで冷やす事。--<戻る

 

注意02

外した側板は、作業の邪魔にならない所に、置いておく。--<戻る

 

注意03

なるべく作業中は、動き回らない様にして、静電気の発生を抑えるか、静電気を防止する為の、リストバンドを購入して、防止策を講じる。静電気の為に、一瞬で、電子部品が昇天してしまう、危険性がある。裸体が一番カモ?!--<戻る

 

注意04

PM8600&9600のアクセスカバーは、ネジ止めされているが、PM7300などの場合、ネジ止めされていない機種もあるので、それぞれの機種に合わせてください。---<戻る

 

注意05

無理やりこじると、カードとスロットを傷めるので、慎重に。---<戻る

 

注意06

アホ程、力を入れ過ぎると、カードもロジックボードも、壊してしまう危険性があるので、ほどほどに。---<戻る

注意07

カードを購入時に付属していた、ユーティリティーソフトのバージョンが、最新バージョンと違う事が、多々あり、OSのバージョンUP時や、不具合が見つかった時など、メーカーのホームページに、最新アップデータがUPされている場合があるので、購入時にメーカーのホームページを、時々、チェックしておいた方が、良いです。また、ユーティリティーソフトの詳しい設定方法なども、掲載しているメーカーなどもあるので、メーカーのホームページは、要チェックです。---<戻る

 

SCSI機器には、色々、お約束事(規定)があり、FireWireやUSBなどより、ビギナーに取っては、難解な事(私も)が大過ぎます。

 

 
最大転送速度
ケーブルの全長 *1
接続可能台数(Macを除く)
ピン数
SCSI-1
5MB/秒
6m
7台
50ピン
SCSI-2(FAST SCSI)
10MB/秒
 
Ultra SCSI
20MB/秒
 
Ultra Wide SCSI
40MB/秒
   
68ピン
Ultra2 Wide SCSI
80MB/秒
   
Ultra3(160) Wide SCSI
160MB/秒
   
IDE
4MB/秒
不明
2台
40ピン40芯
Ultra ATA/33
33MB/秒
40ピン80芯
Ultra ATA/66
66MB/秒
Ultra ATA/100
100MB/秒
USB1.0
1.5MB/秒 *7
 
63台 *5
 
USB2.0
       
IEEE1394(FireWire)a
50MB/秒 *3
   
4・6ピン
IEEE1394b
100MB/秒 *4
 
不明
不明
  1. 機器本体は、15cmとして換算する。
  2. 00
  3. 400Mbps
  4. 800Mbps(Appleの当初の計画)策定委員会の予定では、3.2Gbpsを目標
  5. 00
  6. 00
  7. 12Mbps

リンク関係は、新たにMacintosh関係のリンク集に、統括しました。

2000.09.30

 

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