イチから作PowerMacる9600

 

第三章
ドライブベイ増設

 

MOドライブ増設 どんでん返し編

SCSIカードの方は、PM7300に取付けていたモノなので、特別、何も考えず取付け作業を、終えました。HDDも同じく7300において、増設を行いましたので、今回のMO増設も、特別な作業とは考えずに行えました。MO取付けも、HDDなどを、今迄に、増設された事の有る方なら、苦もなく作業を終えられると思います。

今回は、取付け作業も、ソフトのインストールも順調に事が進み、楽な作業と思っていた所、思わぬどんでん返しが有るとは・・・・・・。

 

 

 

MOドライブの中身を、箱から出して、取扱い説明書に書かれている、内容物の数を点検する。中古品の場合は、受取り時(購入時)にしっかり、確認されてください。帰宅後、あれが無いとか、これが足らないとかになると、また、ショップまで、買いに走らなくては、ならなくなるからです。ショップなどでは、購入時に、足らない部品がある場合、店員さんに聞いて、足らない物を買い足してください。

この画像の中には、9600で使う物もあるし、使わない物もあるので、必要な分だけを、仕分ける作業もあります。

SCSIならば、本体側のターミネーターのON・OFFの設定や、SCSI IDの設定などを、取扱い説明書の指示に添って、設定してください。SCSI IDが重複していると、増設した物を、Macが認識しません。最悪、本体や、Mac自体が破損する場合もあります。

<<MacOS8.6の場合>>---増設するMacに取付けている機器(HDDやCD-ROM等)の、SCSI IDが判らない時は、アップルメニュー(画面左上のリンゴマークの所)の中にある、Apple システム・プロフィールを開き、装置とボリュームと言う所を、また開くと、SCSI IDが表示されますので、参照されてください。純正HDDにつながっているケーブルに、増設する場合は、SCSI バス 0を参照、外部SCSIにつないでいる場合は、SCSI バス 1を参照、PCIスロットにSCSIカード増設し、そのカードからつないでいる場合は、PCI>各スロット>増設カード>目的の増設本体の順で、調べてください。

各SCSI バスは、独立していますので、SCSI IDが重複しても、関係がありませんが、同一バス上の重複は、ダメです。

 

 

そろそろ、本体側の作業に入っていきます。

まず、内部にアクセスする為の側板パネルを外し、増設する箇所のベゼル(目隠しパネル)を、取り去ります。ベゼルは、本体に爪で止めてありますので、本体の外側に引っ張りながら爪を外すと、画像の状態になります。

取付けは、この一連の作業と逆の手順で、行ってください。

ベゼルの、取付け位置(方向・上下)が決まっています。

 

ベゼルを取り去ると、今度は、金属パネルが現れますので、プラスドライバーを使い、ネジを取ります。

取り去ったネジは、MO(増設する装置等)を取付ける際に入りますので、無くさない要に、箱やフィルムケースなどに入れて、保管してください。

金属パネルは、折れ曲がり易いので、乱暴に取扱わないでください。

金属パネルの、取付け位置(方向・上下)が決まっています。

<<注意>>一般のドライバー類には、先端部分に磁気を帯びたモノが多いので、それら磁気を帯びたモノを、電子部品の付いた箇所(ロジックボード等)に使うと、部品などが破損し、故障の原因になりますので、絶対に使わないでください。なお、先端部分や全体が、プラスチック等で出来た、専用工具がありますので、そちらを、お使いください。

ウラ技としては、割り箸を削って、マイナスドライバー換わりに使えますが、あくまでも、緊急の技です。まあ、非金属(磁気を帯びないモノ)なら、なんでも良い?・・・。

 

 

金属パネルを外した所ですが、これもフレームに、爪を使って止めています。取付け位置の制限は、上下は決まっていますが、左右はありません。

 

金属パネルを外し、マウンタを引き出します。

取扱い説明書の指示通り、付属の部品を使って、MOをマウンタに取付けて行きます。

9600は、FDDもCD-ROMも、今回のMOもそうですが、他の機種の様に、フレームと装置の間に、プラスチック製のマウンタを取り付けず、金属製のマウンタに、直接、取付ける形式みたいで、ちょっと、驚きです。

 

マウンタにMO本体を、無事に取付け、ベゼル作業の部分まで、逆の手順で、取付けていきます。

マウンタや、MOなどには、取付け方向が決まっていますので、間違えない様に。

私も、頭では判っていたのに、前後方向を間違えてしまいました。いざ、ケーブルを取付け様と思ったら、やっても〜〜た!!マウンタや金属パネルを外し、最初から、やり直しですワ。

イヤ、ホンマ、かなわんワ。

 

マウンタを取り外した時に、取って置いたネジで、再度、マウンタを固定します。この時には、金属パネルは使わないので、MOの箱の中にでも入れて、保存しましょう。

無事、取付け作業も終わり、この後は、MOに付属していた、ベゼルを取付け、いよいよ、ケーブル関係の取付けに、掛かります。

注意
HDDを取り付ける際には、金属パネルも取付け、マウンタと共にネジ止めしてください。

いよいよ、ケーブル関係の取付けですが、電源やSCSIケーブルの差込み口の形と、本体側の差込み口の形に、上下(裏表とも言う)ありますので、取付け前に両方の、差込み口の形の方向を、よく、確認されてください。

画像の上段側には、純正CD-ROMが見え、CD-ROMの下二つが3.5 & 5.25インチの装置が、取付けられる様になっています。

手始めに、奥側の電源ケーブルを取付けますが、CD-ROMにつながっている、電源ケーブルを使用すると、SCSIケーブルと干渉して、取り回しが苦労しそうなので、今回は、付属品の中にある、延長コードを使いました。

増設用HDDに使う、純正の電源ケーブルを使うと言う手もあります。

延長コードが無い場合に、使える手です。

次に、SCSIコードを取付けます。ATA & SCSIカードを増設されていれば、そこからケーブルを、引っ張ってくる作業がありますが、今回は、純正SCSIを利用(MO本体がFast-SCSI仕様の為)します。

MO本体に付いている、SCSIピンは、無理な入れ方をすると、破損し易いので、慎重に取付けてください。

すべての作業が終了したならば、側板パネルを取付け、各外部コードを取付け、Macを起動させ、MO本体が、正常に作動するかどうか、確認作業に入ってください。

 

 

MOの取付け作業も無事終わり、付属のユーティリティーソフトや、フォーマットソフト(B'sCrew等)などの各種設定も終え、メディア(MOディスク)を挿入し、フォーマットをしようとして、B'sCrewを立ち上げ、MOがMacに認識されている事を確認し、ン?、確認し、ン?ン?・・・・・・

マ、マ、マウントされていない! (^^;ゞウ〜〜〜ン

電源のインジケーターは、点灯しているので、正常に電源は来ている。SCSIケーブルも、正しくセットされていたが、もう一つ下の端子につなぎ直しても、ダメ!! B'sCrewとの、相性が悪いのかな?と思い、付属していた純正ユーティリティーソフトで調べても、マウントされていない。

はてさて、あれこれ小一時間くらい開腹された、Macに取付らけたMOを見て、ウンウン、唸っていると・・・・・・

ン?ン?ン? アレレレレレレ??(◎o◎;)ドキッ??

なんか、見ている光景が、いつもと違う事に気が付き、何か、気の抜けた様な、変な光景が目の前に・・・・

!!

ピンが無い!!エッ?!

 

そ、そ、そんな〜!! MO本体側のSCSI端子のピンが、一本、無い?!

初めは我が目を疑いましたが、確かに、一本、無いのです。アチャ〜〜!やっても〜た〜と思い、純正SCSIケーブルの端子を調べても、ピンが見当たらない、じゃあ、Macの中に落ちていないかと思い、調べて見ても無い。

もう一度、MO側を見てみたら、ピンの根元に。擦り傷がある?!

色々、考えた末、一つの結論に至りました。買った時から無いって。

早々、購入したショップに持ち込んで、今迄の経緯を話したところ、当方(ショップ側)のミスですので、全額、こちら持ちで、修理させていただきますとの返事を貰い、また、修理後、自宅までの送料も、ショップ側が出して(本来は自費らしい)くれました。

初期不良の期間中だった事も、幸いしました。

こんな事もあるンですね〜って言う、どんでん返しがあって、まだ、MOの本格的な始動が、出来ない状態です。

2000年10月14日

 


 

2000.11.吉日

修理から帰って来たMOを、上記のやり方で、無事、取付けが完了しました。


 

番外編


次いでに、同じく修理に出していた、センチュリー製HDDも、MOの下が空いていたので、同時に増設しました。
HDDの取付け方法は、基本的には、他のドライブと変わりはありませんが、今回のHDD(IBM製)のSCSI&電源端子の位置が、上部に設置している、MOのSCSI端子とは逆の位置にあり、次のSCSI端子につなごうとすると、コードの長さ
が微妙に足りないので、一つ飛ばしで、つなぐ事にしました。
そうすると、今のSCSI端子の位置では、端子の数が足らなくなりますので、 そこで純正HDDと、CD-ROMドライブをつないでいるSCSIコードの間に、空いているSCSI端子があり、順番通りにつなぎ変え、MOとHDDの間に、飛ばした端子を設け、SCSIコードに余裕が出来た為、難無く、HDDを取付けられました。

センチュリー製HDDを修理した際、依頼したモノと同等品と交換しましたとの、店からのアナウンスがあったのですが、少し不安になり、同等品とはどの様なモノかと、店の方からメーカーに調査依頼をしたところ、メーカーの担当者から電話があり、OEM製品なので、供給元に修理に出すと、修理完了までに、長期間掛かるので、予め、供給元から帰って来た、違う修理完了品(種類は同じでも、品番が違うモノがある)を、修理依頼人に引き渡すそうです。

時間の節約の為の、苦肉の策と言えますけど、他人さんが使っていたモノを渡されると、精神的に嫌なモノですね。

2000年11月26日

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CPU交換編